宝くじに当たってみたいという夢は誰しもが持つことと思います。
では実際に高額当選したらどうすれば良いでしょうか?
仕事を辞めたい、家を買いたい、車を買いたい、服を買いたい、旅行をしたいと様々な使い道を思い浮かべる方が多いかと思います。
しかし、残念ながら宝くじ販売元のみずほ銀行の宝くじ部長によると、高額当選した人の8割はその後自己破産するという話が出ています。
折角、高額当選しても一度生活を引き上げると元に戻せなくなってしまうのです。本日は宝くじにそもそも当選する確率についてお伝えした上で、破産を免れるための合理的な方法についてお伝えしていきたいと思います。
今回の内容
宝くじが当選する確率と期待値とは?
まずは宝くじが当選する確率と期待値についてみていきましょう。直近のバレンタインジャンボ宝くじの当選金額と当選本数となります。
販売額は270億円で1枚300円なので発売数量は9000万枚となります。この枚数を元に当選確率や期待値も算出しています。
当選金 | 当選本数 | 当選確率 | 期待値 | |
1等 | 2億円 | 9本 | 1/1000万 | 20円 |
前後賞 | 5000万円 | 18本 | 1/500万 | 10円 |
組違賞 | 10万円 | 891本 | 99/1000万 | 9.9円 |
2等 | 1000万円 | 27本 | 1/300万 | 3.3円 |
3等 | 100万円 | 450本 | 1/20万 | 5円 |
4等 | 5万円 | 27,000本 | 3/10,000 | 15円 |
5等 | 1万円 | 270,000本 | 3/1,000 | 30円 |
6等 | 3000円 | 900,000 | 1/100 | 30円 |
7等 | 300円 | 9,000,000 | 1/10 | 30円 |
期待値合計 | 153.2円 |
2億円あたる確率は本当に少ないですね。上記をみると300円購入して得られる期待値は152円と半分程度となります。
競馬やパチンコよりも悪い還元率ですね。まさに形を変えた税金ということが出来るからもしれません。
筆者も宝くじは絶対に買わないというスタンスなのですが、両親は夢を買っているんだといい毎回購入しています。
夢を購入しない限り夢は掴めないという気持ちで期待値関係なく購入しているという方もいらっしゃることと思います。
何故、高額当選者は破産してしまうのか?
では何故高額当選者は破産してしまうのでしょうか?
仕事を辞めてしまい収入が途絶える
まず収入面からです。1億円以上の高額当選となれば仕事をやめるという選択肢をとる方も多いのではないでしょうか?
実際、米国では高額当選者の44%が仕事をやめてしまうというデータもあります。確かに生きるための資産を既に構築しているのであれば、働きたくないですよね。
しかし、完全にリタイアするためには保守的に見積もると2億円は必要となります。1等の2億円が当選したとしてもギリギリというレベルですね。1億円程度で仕事を辞めてしまうのは危険といえるでしょう。
→ 完全リタイアは2億円あったら資産運用だけで可能?50歳・60歳で労働意欲が無くなっても安定的に不労所得を獲得するための投資ポートフォリオの割合について考察
また、日本は一度キャリアが途絶えた人に対して厳しい見方をします。一度、仕事をやめてしまうと復帰も難しいということを考えると安易に仕事を辞めるべきではありません。
一度引き上げた生活水準は下げられない
次に支出面です。
人は大金を手にすると気持ちが大きくなります。家を買ったり高級な外車を買ったり、今までに比べて食事を贅沢にしたりと浪費をする傾向が強くなります。
結果として加速度的に当選金額が減っていきます。また、皆さん経験がある方は多いと思いますが、一度あがった生活水準を再び引き下げるのは難しい傾向にあります。
一度、贅沢をしてしまうと人間は、その味を忘れられないのです。もし、仕事を辞めてしまっており、更に贅沢の蜜の味を味わってしまっていては破産への道を突き進んでいくしかないのです。
当選金額を切り崩しながら守り育てよう
破産をしないために最も有効な方法が投資を行うことです。
投資を行えば資産を増やすことができるだけでなく、資産を投じているため無駄な浪費を防ぐことができます。
投資で10%のリターンを狙っていこう
投資は危険と考えている方が多いと覆いますが、投資をすることで資産を増やすことができます。
しっかりとした投資をすることで10%までのリターンであれば狙うことが可能です。別に難しい個別株投資を行う必要もありません。
10%のリターンを狙う方法については以下で詳しくお伝えしていますので、今回は割愛させていただきたいと思います。是非ともご覧いただければと思います。
4%ルールで切り崩そう
せっかく宝くじにあたったのに少しの贅沢もできないのは勿体ないですよね。
そこでおすすめなのが4%ルールです。4%ルールは資産の4%を切り崩して生活費の足しにするというものです。
4%ルールで切り崩せば仮に投資をしていなかったとしてお25年間は宝くじの当選金を使用しつづけることができ幸福感が長続きします。
更に先ほど目標としてあげた10%で運用することにより切り崩しながら資産を形成することができます。
仮に1億円当選して10%で運用しながら4%切り崩した場合の資産推移は以下となります。資産が増えながらも切崩額も共に増えていっています。

運用額 | 切崩額 | |
現在 | 10,000 | – |
1年目 | 10,600 | 400 |
2年目 | 11,236 | 424 |
3年目 | 11,910 | 449 |
4年目 | 12,625 | 476 |
5年目 | 13,382 | 505 |
6年目 | 14,185 | 535 |
7年目 | 15,036 | 567 |
8年目 | 15,938 | 601 |
9年目 | 16,895 | 638 |
10年目 | 17,908 | 676 |
11年目 | 18,983 | 716 |
12年目 | 20,122 | 759 |
13年目 | 21,329 | 805 |
14年目 | 22,609 | 853 |
15年目 | 23,966 | 904 |
16年目 | 25,404 | 959 |
17年目 | 26,928 | 1,016 |
18年目 | 28,543 | 1,077 |
19年目 | 30,256 | 1,142 |
20年目 | 32,071 | 1,210 |
12年目には資産を倍にすることができます。1億円の当選であれば12年後には完全リタイアが見えてくるということですね。
まとめ
今回のポイントを纏めると以下となります。
- 宝くじで高額当選をする可能性は限りなくゼロの近い
- 宝くじの期待値は半分程度でパチンコより低い
- 高額当選者は仕事をやめたり浪費によって破産確率は高い
- 投資をしながら切り崩して資産を守り育てよう